THE GARDEN OF KNOWLEDGE 知の庭

大阪南河内 大橋山林業

日本林業の模範林業1993年農林水産祭天皇杯受賞

拡大造林によって、日本の4割強の森林は人工林につくり替えられました。ところが木材価格の低迷で、管理されない厳しい状態に陥っています。

自然の力を活かした「拡水工法」

指導してくださる大橋慶三郎先生の説によると、山の一番強い所は尾根なんだそうです。それで、この路網は一気に稜線尾根まで上る道筋をとります。尾根にも急な傾斜と緩やかな傾斜があるため、緩やかなほうを選んで道をつけます。「だいたいにおいて、人間と水は集まるとろくなことをせん」というのが大橋先生の持論です。ですから、「台風のときに山を見に行きなさい。大雨のときに水がどう流れるか見定めなさい。水が流れることで大地が掘られて、山を崩落させるんだから」と言うんです。だから道も谷側を低くします。そうすることで水を一カ所に集めないで、バラバラバラッと拡散させながら流していくと、道は削られないし壊れないのです。先生はそれを「拡水工法」と呼んでいます。

©️2025 Uzbekistan Pavilion at EXPO 2025 Osaka/Kansai