
杉のまち鳥取県 『智頭町』
智頭町は、四季を通じて寒暖の差が激しい気候風土と伝統的な育林技術により育まれた「智頭杉」。
樹齢約400年の「慶長杉」と呼ばれる人工林があり、歴史ある林業地として、全国的にも知られています。
智頭町は吉野・北山に並ぶ歴史ある林業地として、全国的にも知られており、智頭杉は建築材としてだけでなく、木目が均等に詰まった木質や、淡紅色に染まった心材など、その美しさは高く評価され、内装材としても広く利用されています。
智頭駅での材木貨車積出 1923年

智頭杉の特徴
- 年輪が緻密で木目が均等に詰まった木質なので、強くて歪みが生じにくい
- 中心の材色は鮮やかな淡紅色で、内装材として優美な気品さがある
- 節のない均一で、同質な木材が揃う
- 芳香で木の香りが長く続き、気分を和らげることができる
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樹齢80年~100年の優良大径木

年輪が緻密で細かい木目

智頭杉の木目

自然乾燥

「智頭の林業景観」が国の重要文化的景観に選定されました。
平成30年2月13日、「智頭の林業景観」が国の重要文化的景観に選定されました。

智頭の林業は、樹齢350年の人工林に象徴される江戸時代に始まります。
林業の長い歴史の中で形成された、「山村集落と周辺の人工林」「林業で栄えた宿場町と周辺の山林」さらに「天然スギと広葉樹林広がる中山間地」は、重要な文化的景観です。
文化的景観は、日々の生活に根ざした身近な景観であるため、日頃、その価値に気がつきにくいものですが、人々の生活や生業、その地域の風土により形成された欠かせないものであり、地域の誇りとして次の世代へと継承していきたいと考えています。